癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
地下へ通じる石畳の階段を降りていくと、木の扉の窓に鉄格子が付いている部屋の前に来た。部屋の前には監視の衛兵が立っていた。
逃げられないようになっているのね…。
ソフィアはそう感じた。
「中に入れてやってくれ。」
騎士が衛兵言うと、衛兵は、丸い輪っかに鍵がいくつも付いている中から1つ選ぶと、ガチャンと鍵穴に差し込んだ。そのまま右にひねり鍵を開けると、力を込めて扉を引っ張った。
ギギギ
と、重い扉が開いた。
「おじいちゃんっ!!」
と、言ってソフィアは部屋に飛び込んだ。
「おお!ソフィア、どうしてここに?!」
「おじいちゃん、無事で良かった。怪我はどこ?」
「怪我?わしは怪我などしとらんよ。」
「えっ?でも手紙に…。」
「手紙?何のことだ?」
「手紙は、魔女ベルデ様の命により、こちらで用意いたしました。」
と、騎士が言った。
「騙したのね。」
ソフィアが騎士を睨みつけて言った。
「積もる話もあるでしょうから、お二人でしばらくこちらでお過ごしください。」
と騎士が言うと、ガチャンと大きな音を立て扉が閉められた。