半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
『なんたが、とても胸が痛いんだ。よく分からないくらいに、動揺してる。とてもとても落ち着かない』
どうか俺を鍛えて欲しい、と十二歳のサイラスは言った。
そんなもやもやとしたモノを吹き飛ばすくらい、忘れるくらいに、誰よりも強く、と。
もっと、もっととサイラスは異例のスピードで才能を伸ばしていった。最強の魔法使いの称号を得ても、こんなんじゃまだまだダメだと言った。
――だって、妖狐は、年月を重ねるごとに強くなるんだろう?と。
対等でいるために技を磨き続けた。けれどそれは、対等ではなく上回るくらいでなければダメなのだと、しばらくもしないうちに目的は変わった。
その強さの根源には、いつだってリリアという伯爵令嬢の存在があった。
それくらいに、彼にとっては特別な存在なのではないかと尋ねたが、サイラス自身は納得してくれなかった。
そして、ちょうど一年後に再会した。もうとっくに、出会い頭から普通の令嬢の枠を飛び越えてきた彼女が、自分にとって特別だったのだとようやく気付いた。
どうか俺を鍛えて欲しい、と十二歳のサイラスは言った。
そんなもやもやとしたモノを吹き飛ばすくらい、忘れるくらいに、誰よりも強く、と。
もっと、もっととサイラスは異例のスピードで才能を伸ばしていった。最強の魔法使いの称号を得ても、こんなんじゃまだまだダメだと言った。
――だって、妖狐は、年月を重ねるごとに強くなるんだろう?と。
対等でいるために技を磨き続けた。けれどそれは、対等ではなく上回るくらいでなければダメなのだと、しばらくもしないうちに目的は変わった。
その強さの根源には、いつだってリリアという伯爵令嬢の存在があった。
それくらいに、彼にとっては特別な存在なのではないかと尋ねたが、サイラス自身は納得してくれなかった。
そして、ちょうど一年後に再会した。もうとっくに、出会い頭から普通の令嬢の枠を飛び越えてきた彼女が、自分にとって特別だったのだとようやく気付いた。