半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
そんな間にも、昨日あった一件の余韻は確実にあった。これまでリリアを敵視していた同学年の一部の令嬢達の反応は、とくに厳しいものだった。
「狐の愛人探しかしらね?」
「なんて厭らしい人」
学院に来てからずっと、わざと聞こえるようにされる陰口が、リリアの神経を逆撫でしっぱなしだった。
その下りは、思わず聞き捨てならず腹が立った。
愛人ってなんだ。そもそも結婚前提の話、というのが間違いである。
「くぅ……っ、好みがどうとかいう話より、愛人探しっていう一番嫌な感じに……!」
「姫様のこと、かなり嫌っているんですねー」
フィンが「お察しします」と前足で、リリアのスカートをぽんぽんする。
「ここで真実を突き返せないのも、むかつく……!」
「言い返したいの、よく分かります。愛人ではなく未来の夫探し、が正確ですよね」
「だから、夫にしたい人の好みじゃないんだってばっ」
これ以上ややこしくされたら困る。リリアは、フィンを掴まえて、いったん廊下の端で言葉早く、今に至るまでを説明した。
「狐の愛人探しかしらね?」
「なんて厭らしい人」
学院に来てからずっと、わざと聞こえるようにされる陰口が、リリアの神経を逆撫でしっぱなしだった。
その下りは、思わず聞き捨てならず腹が立った。
愛人ってなんだ。そもそも結婚前提の話、というのが間違いである。
「くぅ……っ、好みがどうとかいう話より、愛人探しっていう一番嫌な感じに……!」
「姫様のこと、かなり嫌っているんですねー」
フィンが「お察しします」と前足で、リリアのスカートをぽんぽんする。
「ここで真実を突き返せないのも、むかつく……!」
「言い返したいの、よく分かります。愛人ではなく未来の夫探し、が正確ですよね」
「だから、夫にしたい人の好みじゃないんだってばっ」
これ以上ややこしくされたら困る。リリアは、フィンを掴まえて、いったん廊下の端で言葉早く、今に至るまでを説明した。