半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
 聞き届けたフィンが、うーんと首を捻る。

「つまり、その『れんあいぼん』?で理想のオス像をお探しに?」

 あ、これ、全く理解されていないやつだ。

 リリアは察して、なんだかちょっとした敗北感を味わって沈黙した。なんだか随分と動物っぽいなと思っていると、姿に気付いた数人の令嬢が、わざと聞こえるようにこう言ってきた。

「相応しくないから、とっとと退いて欲しいですわよね」
「そうすればアグスティーナ様が、殿下のご婚約者になれますのに」

 強い言い方だった。

 リリアは、訝って目を向けた。これまでは無視してきたのだけれど、思わず視線を送ってみると、相手方も立ち止まって目を合わせてきた。

 そこには五人の令嬢達がいた。先頭には、誰よりも美しく着飾り、堂々とした様子がパッと目に付く美少女がいた。

 恐らく、彼女がグループのリーダーだろうか。

 ドレスや髪型も、これまでの令嬢と違ってゴージャス感に溢れていた。この年頃にしては肉付きもよく、自分の美しさが分かって最大限に着飾っているのが分かった。
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