半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
つい、リリアが見入ってしまっていると、その令嬢が非友好的に目を眇めた。
「こんなところに、許可もなくペットを連れるなんて」
その喧嘩を売るような言い方に、リリアはカチーンときた。
「彼はペットではなく、私のお供です」
「それを、上の者にはきちんと挨拶を通してあるのかしら? あなたは第二王子殿下の婚約者でしょう。立場からも慎重に行動し、そういったことについてもご報告と許可を頂くべきですわ」
「陛下から、行動の自由はもらっています」
そのための婚約だ。誰を、何を連れようと、リリアは許されている。
そんなことを思っていると、色気もあるその美しい令嬢が「ハッ」と鼻で嗤った。けれどその仕草もまた、洗練された所作の一つのように美しい。
「あなたのそれは、ただの我儘ですわ」
「わ、わがまま、ですって?」
ちょっと待って、それどういうこと?
そんなこと言われる筋合いはない。まさかの言葉にリリアが「は?」と唖然としている間も、その美女は言ってくる。
「殿下の婚約を、半分あやかしで『魔力が強いから、強い子を産める』という理由だけで勝ち取ったあげく、好き放題やって学院にも〝人外〟を連れてくるなんて」
「こんなところに、許可もなくペットを連れるなんて」
その喧嘩を売るような言い方に、リリアはカチーンときた。
「彼はペットではなく、私のお供です」
「それを、上の者にはきちんと挨拶を通してあるのかしら? あなたは第二王子殿下の婚約者でしょう。立場からも慎重に行動し、そういったことについてもご報告と許可を頂くべきですわ」
「陛下から、行動の自由はもらっています」
そのための婚約だ。誰を、何を連れようと、リリアは許されている。
そんなことを思っていると、色気もあるその美しい令嬢が「ハッ」と鼻で嗤った。けれどその仕草もまた、洗練された所作の一つのように美しい。
「あなたのそれは、ただの我儘ですわ」
「わ、わがまま、ですって?」
ちょっと待って、それどういうこと?
そんなこと言われる筋合いはない。まさかの言葉にリリアが「は?」と唖然としている間も、その美女は言ってくる。
「殿下の婚約を、半分あやかしで『魔力が強いから、強い子を産める』という理由だけで勝ち取ったあげく、好き放題やって学院にも〝人外〟を連れてくるなんて」