半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
非難たっぷりに言われて、生粋の人外派の貴族らかと気付いた。
人外嫌いはいる。初めて第二王子と出会った時のことが思い出されて、むかむかしてきた。
後ろの令嬢達は、黙らせられたと思ったのか優越感にひたった顔をしていた。あんた達はただの取り巻きで実力もないでしょ、とリリアは苛々と思う。
「あなたが粗相ある行動をするたび、迷惑をこうむるのは、殿下ですわ」
その令嬢が、手を緩めずにたたみかけてくる。
「そんな方が婚約者だなんて、本当にサイラス殿下がお可哀そうですわ。殿下も、さぞ困ってらっしゃるでしょうね」
お見合いでも、かなり嫌がっていたわよ。
リリアは、ぎゅっと手を握った。彼にとっては、自分は、妻にだなんてとんでもないと思っている令嬢だ。
そもそも私だって、好きで婚約しているわけじゃない。
サイラスもそうだ。あの強い魔力の体質がなければ、あの頃、とっくに他の令嬢と婚約が決まって、リリアと知り合うこともなかっただろう。
「――少々、口が過ぎるようですな。誰に向かって、ものを言っているのか」
じっと見据えていたフィンの狐目が、獰猛の冷たく光る。
と、不意に彼が気付いて、ハタと我に返った目をリリアへ向けた。
人外嫌いはいる。初めて第二王子と出会った時のことが思い出されて、むかむかしてきた。
後ろの令嬢達は、黙らせられたと思ったのか優越感にひたった顔をしていた。あんた達はただの取り巻きで実力もないでしょ、とリリアは苛々と思う。
「あなたが粗相ある行動をするたび、迷惑をこうむるのは、殿下ですわ」
その令嬢が、手を緩めずにたたみかけてくる。
「そんな方が婚約者だなんて、本当にサイラス殿下がお可哀そうですわ。殿下も、さぞ困ってらっしゃるでしょうね」
お見合いでも、かなり嫌がっていたわよ。
リリアは、ぎゅっと手を握った。彼にとっては、自分は、妻にだなんてとんでもないと思っている令嬢だ。
そもそも私だって、好きで婚約しているわけじゃない。
サイラスもそうだ。あの強い魔力の体質がなければ、あの頃、とっくに他の令嬢と婚約が決まって、リリアと知り合うこともなかっただろう。
「――少々、口が過ぎるようですな。誰に向かって、ものを言っているのか」
じっと見据えていたフィンの狐目が、獰猛の冷たく光る。
と、不意に彼が気付いて、ハタと我に返った目をリリアへ向けた。