半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
学院に通っているのは十代の男女と、そして講師だけのはずだ。そうぐるぐると考えている間にも、遠くから様子を窺っていた令嬢令息達が、「おぉ」と声を上げた。
「さすが、殿下の護衛騎士様」
「というかさ、あの半妖令嬢の反応……」
「本気で恋しているんじゃ……?」
周りから、そう疑う囁き声も聞こえてきた。本当に好みの男性なのではないかと、そんな話もチラチラ出始めて、リリアは途端にぶわぁっと頬を染めた。
「えぇと、昨日はごめんなさいっ」
なんだか無性に恥ずかしくなってきて、見つめ合っているのにいたたまれず、焦ってあわあわと言葉を切り出した。
「あのっ、そもそも『好み』だとかなんとかいうのが誤解なんです。狸のあの子は、実はあやしで、色々と暴走して、勝手に動いちゃったというか」
口にすればするほど、我ながら言い訳じみて聞こえてくる。
リリアは、どんどん歩み寄ってくる『騎士様』に耳まで真っ赤にした。慌てて述べている彼女を、フィンが足元から「えぇぇ」と見上げている。
「さすが、殿下の護衛騎士様」
「というかさ、あの半妖令嬢の反応……」
「本気で恋しているんじゃ……?」
周りから、そう疑う囁き声も聞こえてきた。本当に好みの男性なのではないかと、そんな話もチラチラ出始めて、リリアは途端にぶわぁっと頬を染めた。
「えぇと、昨日はごめんなさいっ」
なんだか無性に恥ずかしくなってきて、見つめ合っているのにいたたまれず、焦ってあわあわと言葉を切り出した。
「あのっ、そもそも『好み』だとかなんとかいうのが誤解なんです。狸のあの子は、実はあやしで、色々と暴走して、勝手に動いちゃったというか」
口にすればするほど、我ながら言い訳じみて聞こえてくる。
リリアは、どんどん歩み寄ってくる『騎士様』に耳まで真っ赤にした。慌てて述べている彼女を、フィンが足元から「えぇぇ」と見上げている。