半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
とうとう、彼が目の前にきてしまった。
見ればみるほど、小説の表紙や押絵のヒーローを彷彿とさせた。読んでいた際の妄想のまま出てきたような男性で、リリアはもう頭の中がパンク寸前になった。
「わ、わわわ私っ、実在の人物に決して胸焦がしていたわけじゃないんです――っ!」
パニックになったリリアの口から、とんでもない言葉が言い放たれた。
瞬間、見守っていた者達が「ん……?」と冷静な面持ちになった。あれ、もしや、と視線を交わし合った彼らの目が、ふと、お供だという狐にいく。
ぴんっときたフィンが、賢さ全面押しでシュパッと右前足を上げた。
「『れんあいぼん』というやらです!」
直後、全員の意識がそちらに向いて、別の意味でざわっとなった。
顔に熱が集まったリリアは、そんなことも聞こえていない。うわああああごめんなさいとなぜか謝る始末で、そんな彼女にひとまず彼は慎重に声をかける。
「その、はい、何かご事情があるんだろうなというのは、分かっていますから。だから少し落ち着きましょう。ね?」
見ればみるほど、小説の表紙や押絵のヒーローを彷彿とさせた。読んでいた際の妄想のまま出てきたような男性で、リリアはもう頭の中がパンク寸前になった。
「わ、わわわ私っ、実在の人物に決して胸焦がしていたわけじゃないんです――っ!」
パニックになったリリアの口から、とんでもない言葉が言い放たれた。
瞬間、見守っていた者達が「ん……?」と冷静な面持ちになった。あれ、もしや、と視線を交わし合った彼らの目が、ふと、お供だという狐にいく。
ぴんっときたフィンが、賢さ全面押しでシュパッと右前足を上げた。
「『れんあいぼん』というやらです!」
直後、全員の意識がそちらに向いて、別の意味でざわっとなった。
顔に熱が集まったリリアは、そんなことも聞こえていない。うわああああごめんなさいとなぜか謝る始末で、そんな彼女にひとまず彼は慎重に声をかける。
「その、はい、何かご事情があるんだろうなというのは、分かっていますから。だから少し落ち着きましょう。ね?」