半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
「バカ王子。……父様にあの時言った謝罪の言葉で、私、完全に許しちゃったじゃない」
本当は、令嬢達の嫌味と違っていることに気付いた時には、もう当時お互い子供だった時の、売り言葉に買い言葉の文句も許してしまっていた。
「考えてみたら、再会してから『人外』って口にしていたのは私の方で、……あいつは、その単語をもう口にしていないのよね」
リリアは目尻に溜まった涙を、ぐしぐしと袖でこすって拭った。
この手紙を、どうしようかと考える。必要のなくなった机とペンをポンッと消すと、結局は正攻法で行くことにして、いったん王都の郵便局へと降りた。
【王宮の第二王子殿下サイラスへ】
そう一筆した手紙の封筒を、郵便の受け付けで預けた。受け付け員が、リリアと差出人名に忙しなく視線を往復させていた。
王宮宛ての場合、別で王宮の方に窓口があったりするのかもしれない。
でもしょうがないじゃない。そんなのも、知らないもの。
リリアは、泣きあとをじっと見つめられているのに気づいて、「よろしく」と告げると、帰るべく再び空へと舞い上がって屋敷を目指した。
本当は、令嬢達の嫌味と違っていることに気付いた時には、もう当時お互い子供だった時の、売り言葉に買い言葉の文句も許してしまっていた。
「考えてみたら、再会してから『人外』って口にしていたのは私の方で、……あいつは、その単語をもう口にしていないのよね」
リリアは目尻に溜まった涙を、ぐしぐしと袖でこすって拭った。
この手紙を、どうしようかと考える。必要のなくなった机とペンをポンッと消すと、結局は正攻法で行くことにして、いったん王都の郵便局へと降りた。
【王宮の第二王子殿下サイラスへ】
そう一筆した手紙の封筒を、郵便の受け付けで預けた。受け付け員が、リリアと差出人名に忙しなく視線を往復させていた。
王宮宛ての場合、別で王宮の方に窓口があったりするのかもしれない。
でもしょうがないじゃない。そんなのも、知らないもの。
リリアは、泣きあとをじっと見つめられているのに気づいて、「よろしく」と告げると、帰るべく再び空へと舞い上がって屋敷を目指した。