半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
「あっ、そうです! 出たんですよっ、今度はおっきな方の狸が!」
「たぬき?」
リリアは、きょとんとした。すぐにピンと来なかった様子で、アサギも「はて」と首を傾げる。
「あのカマルさんの話に出ていた、化け大狸の父親かと! 本当にとてつもなく大きいそうで、恐らくはそうではないか、という推測が出ています!」
焦って早口で言ったメイドが、手を動かして巨大さも伝えてくる。
以前、化け狸のカマルに協力した一件で、プロポーズした相手が、大妖怪の化け大狸〝タヌマヌシ〟の娘なのだとは聞いていた。
あの大きな岩のあやかしを、素手で運んで置いた張本人だ。
思い出したリリアは、緊急事態だと分かって浮いて部屋を飛び出す。
「それって、まんま大きな狸なの?」
リリアは信じられない思いで、アサギの後ろから追ってくるメイドに尋ねた。
「はい。あっ、でも、服を着ているとか、着ていないとか……? 知らせてくれた狐によると、領地の境界線である森の外に出現して、真っすぐこちらに向かっているそうです」
「たぬき?」
リリアは、きょとんとした。すぐにピンと来なかった様子で、アサギも「はて」と首を傾げる。
「あのカマルさんの話に出ていた、化け大狸の父親かと! 本当にとてつもなく大きいそうで、恐らくはそうではないか、という推測が出ています!」
焦って早口で言ったメイドが、手を動かして巨大さも伝えてくる。
以前、化け狸のカマルに協力した一件で、プロポーズした相手が、大妖怪の化け大狸〝タヌマヌシ〟の娘なのだとは聞いていた。
あの大きな岩のあやかしを、素手で運んで置いた張本人だ。
思い出したリリアは、緊急事態だと分かって浮いて部屋を飛び出す。
「それって、まんま大きな狸なの?」
リリアは信じられない思いで、アサギの後ろから追ってくるメイドに尋ねた。
「はい。あっ、でも、服を着ているとか、着ていないとか……? 知らせてくれた狐によると、領地の境界線である森の外に出現して、真っすぐこちらに向かっているそうです」