半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
「姫様、結界を見張っている者より、あれは大妖怪の化け大狸〝タヌマヌシ〟であると確認が取れました」
「タヌマヌシは、ここにいる数百年クラスの我々より、妖力が高い大妖怪ですよ」
「そうです、あれは一千年以上は生きている――ひぇっ」
リリアは、騒ぐ狐達をキッと睨んで黙らせた。
これでまた父が心配したりしたら、どうしてくれるのか。それに村長や村人達の不安も、増すだろう。
「あんな小さなカマルに、ひっどい賭けを持ちかけてきたんだもの。この来訪だって、しょうもない理由な気がする」
「俺の可愛いリリア、『しょうもない』って……」
その感想は、いささかどうなものか。
口にしたツヴァイツァーだけでなく、アサギや村の人々、そして狐達も思ったような表情を浮かべた。
リリアは、「いいこと」と気丈に言い放った。
「ここいる妖狐の中で、今、一番強いのは私よ。母様に、父様のそばを任されているの――だから、私が行く」
ゆらり、とリリアの妖力が上がる。
「タヌマヌシは、ここにいる数百年クラスの我々より、妖力が高い大妖怪ですよ」
「そうです、あれは一千年以上は生きている――ひぇっ」
リリアは、騒ぐ狐達をキッと睨んで黙らせた。
これでまた父が心配したりしたら、どうしてくれるのか。それに村長や村人達の不安も、増すだろう。
「あんな小さなカマルに、ひっどい賭けを持ちかけてきたんだもの。この来訪だって、しょうもない理由な気がする」
「俺の可愛いリリア、『しょうもない』って……」
その感想は、いささかどうなものか。
口にしたツヴァイツァーだけでなく、アサギや村の人々、そして狐達も思ったような表情を浮かべた。
リリアは、「いいこと」と気丈に言い放った。
「ここいる妖狐の中で、今、一番強いのは私よ。母様に、父様のそばを任されているの――だから、私が行く」
ゆらり、とリリアの妖力が上がる。