半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
リリアは、金色の狐の姿で空を駆けるように飛び、領地の境を目指した。
森の上空には、妖狐が数頭いた。
「あっ、え、姫様!?」
「マジかよ」
何度も確認した彼らが、リリアが到着したのを見届け、どよめいた。
リリアは、ずっと森の向こうの大地を見据えていた。バカデカい化け大狸が、何やら「出て来い」やら「こんちくしょーっ」やらと喚いて、地団太を踏んでいる。
どしんっ、どしんっと大地が揺れていた。
なんだか騒がしい巨大あやかしだ。
確かに、姿は狸ではあるのだけれど、異国の服っぽい布を巻いている。茶色の紐で締められて、じゃかじゃか音を立てる鉄器と武器も持っていて、余計に煩い。
「あとは、私がやるわ」
何アレ、と思いつつも、リリアは狐達に言った。
「しかし――」
「あなた達は、森の方で待機! もしも森に踏み込まれそうになった時は、全力で押し返すのが役目よ!」
「ひぇっ、りょ、了解です!」
牙を剥かれ、有無を言わさず指示された狐達が、揃って右前足で敬礼を取った。
森の上空には、妖狐が数頭いた。
「あっ、え、姫様!?」
「マジかよ」
何度も確認した彼らが、リリアが到着したのを見届け、どよめいた。
リリアは、ずっと森の向こうの大地を見据えていた。バカデカい化け大狸が、何やら「出て来い」やら「こんちくしょーっ」やらと喚いて、地団太を踏んでいる。
どしんっ、どしんっと大地が揺れていた。
なんだか騒がしい巨大あやかしだ。
確かに、姿は狸ではあるのだけれど、異国の服っぽい布を巻いている。茶色の紐で締められて、じゃかじゃか音を立てる鉄器と武器も持っていて、余計に煩い。
「あとは、私がやるわ」
何アレ、と思いつつも、リリアは狐達に言った。
「しかし――」
「あなた達は、森の方で待機! もしも森に踏み込まれそうになった時は、全力で押し返すのが役目よ!」
「ひぇっ、りょ、了解です!」
牙を剥かれ、有無を言わさず指示された狐達が、揃って右前足で敬礼を取った。