半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
そこには巨大な魔法陣があり、その陣の中には多くの人間が立っていたのだ。
「は――はあああああ!? なんで転移魔法が……っ!」
しかも見る限り、全員が王都で見るような、綺麗な恰好をした貴族達だ。そこには、なぜか公爵令嬢アグスティーナ達の姿もあって、リリアは驚愕で絶句した。
と、目が合った途端、彼女達が化けものでも見たような悲鳴を上げた。
恐怖する表情だった。ああ、人以外を見る者の目だわ……だから私、できるだけ狐の姿になりたくなかったのだったと、今更のようにリリアは自覚する。
「なんじゃ、人間か?」
リリアの雷撃を、素手で雑に弾いて、雲に穴を開けたタヌマヌシが、どしんっと大地に着地したところで下の様子に気付く。
が、彼は途端に「なんだくだらん」と視線をリリアへ戻した。
「人間なぞ放っておけ。さぁ、力勝負じゃ!」
それを聞いたアサギが、またしても尻尾にダメージを喰らって騒ぐ狐の前で、全く気にせず「おや?」と首を捻って言う。
「あのバカ大狸、目的忘れてない?」
「アサギ様ぁ! お、おおお恐らくあれは、『力比べのお山の大狸』の種類かと!」
「うわー。めっちゃ面倒な化け狸にあたったなぁ」
そんな会話が交わされるかたわら、リリアの方からプチンッと音が上がった。
「は――はあああああ!? なんで転移魔法が……っ!」
しかも見る限り、全員が王都で見るような、綺麗な恰好をした貴族達だ。そこには、なぜか公爵令嬢アグスティーナ達の姿もあって、リリアは驚愕で絶句した。
と、目が合った途端、彼女達が化けものでも見たような悲鳴を上げた。
恐怖する表情だった。ああ、人以外を見る者の目だわ……だから私、できるだけ狐の姿になりたくなかったのだったと、今更のようにリリアは自覚する。
「なんじゃ、人間か?」
リリアの雷撃を、素手で雑に弾いて、雲に穴を開けたタヌマヌシが、どしんっと大地に着地したところで下の様子に気付く。
が、彼は途端に「なんだくだらん」と視線をリリアへ戻した。
「人間なぞ放っておけ。さぁ、力勝負じゃ!」
それを聞いたアサギが、またしても尻尾にダメージを喰らって騒ぐ狐の前で、全く気にせず「おや?」と首を捻って言う。
「あのバカ大狸、目的忘れてない?」
「アサギ様ぁ! お、おおお恐らくあれは、『力比べのお山の大狸』の種類かと!」
「うわー。めっちゃ面倒な化け狸にあたったなぁ」
そんな会話が交わされるかたわら、リリアの方からプチンッと音が上がった。