半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
ハイゼンと名乗った男は、そこで忙しなくチラチラと少年へ目配せした。
どうやら自己紹介するように促しているのだろう。本来であれば、身分が上である第二王子が、先に来訪の旨の挨拶をして代表として名乗るべきだ。
友好さはまるでない。社交的な愛想をする気も、彼にはさらさらなさそうだった。
つまるところ、今回のお見合いに関して政略的で、彼の意思は全く反映されていないのか。
そんなことを思って見つめていると、少年がしばらく続いた沈黙の空気を読んだのか、渋々といった様子で苛立ちを露に口を開いた。
「チッ…………俺は、第二王子サイラス・フォン・イルエマニエ」
くそッ、舌打ちしやがった。
ピシリ、と、リリアと彼の間に相性決裂の寒々とした空気が走る。第一印象から、更にマイナスポイントを更新した。
「……お初にお目にかかりますわ。わたくし、レイド伯爵の娘、リリアと申します」
リリアは、笑顔から温度をなくしてそう言い返した。社交辞令の「以後よろしく」の文言は付けず、言葉を切る。
その後、護衛代表として騎士団長らがそれぞれ自己紹介を行った。しかし、その挨拶はピリピリとしたリリアとサイラスの空気で、ぎこちない。
どうやら自己紹介するように促しているのだろう。本来であれば、身分が上である第二王子が、先に来訪の旨の挨拶をして代表として名乗るべきだ。
友好さはまるでない。社交的な愛想をする気も、彼にはさらさらなさそうだった。
つまるところ、今回のお見合いに関して政略的で、彼の意思は全く反映されていないのか。
そんなことを思って見つめていると、少年がしばらく続いた沈黙の空気を読んだのか、渋々といった様子で苛立ちを露に口を開いた。
「チッ…………俺は、第二王子サイラス・フォン・イルエマニエ」
くそッ、舌打ちしやがった。
ピシリ、と、リリアと彼の間に相性決裂の寒々とした空気が走る。第一印象から、更にマイナスポイントを更新した。
「……お初にお目にかかりますわ。わたくし、レイド伯爵の娘、リリアと申します」
リリアは、笑顔から温度をなくしてそう言い返した。社交辞令の「以後よろしく」の文言は付けず、言葉を切る。
その後、護衛代表として騎士団長らがそれぞれ自己紹介を行った。しかし、その挨拶はピリピリとしたリリアとサイラスの空気で、ぎこちない。