半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
伯爵令嬢リリアとして、父と一緒にここで生きるために必要な処置だった。……おかげで令嬢達から勝手に嫉妬されて、根拠もない嫌味や噂もされているけれど。
でも、多くの人に奇異の目を向けられるのは、どちらであったとしても結局のところ、変わらないわけで。
半分あやかしだけど、もう半分は人間の血が流れている。
リリアだって、他の令嬢や人達と同じように生きているのだ。同じように物を考え、時には傷付く。
――でも、そう認められたいとは、もう望まない。
だって十二歳の頃に、無理だと悟ったから。
「…………人間なんて嫌いよ。嫌い、大嫌い」
嫌いだと口にすれば、自分から願い下げだと思って自己防衛すれば、心が軽くなると気付いてからずっと口癖だった。
だから、もう胸はちっとも痛くない。そう自分に言い聞かせる。
リリアは妖怪国からも見えるという、金色の輝きを放つ月を見上げた。
「ねぇ、アサギ。私もいつか、誰かと結婚しなければいけない?」
人間界で暮らし続けるとしたら、他の令嬢と同じように、その必要はあるのだろうか。もちろん、結婚相手は、あの第二王子サイラスではない。
でも、多くの人に奇異の目を向けられるのは、どちらであったとしても結局のところ、変わらないわけで。
半分あやかしだけど、もう半分は人間の血が流れている。
リリアだって、他の令嬢や人達と同じように生きているのだ。同じように物を考え、時には傷付く。
――でも、そう認められたいとは、もう望まない。
だって十二歳の頃に、無理だと悟ったから。
「…………人間なんて嫌いよ。嫌い、大嫌い」
嫌いだと口にすれば、自分から願い下げだと思って自己防衛すれば、心が軽くなると気付いてからずっと口癖だった。
だから、もう胸はちっとも痛くない。そう自分に言い聞かせる。
リリアは妖怪国からも見えるという、金色の輝きを放つ月を見上げた。
「ねぇ、アサギ。私もいつか、誰かと結婚しなければいけない?」
人間界で暮らし続けるとしたら、他の令嬢と同じように、その必要はあるのだろうか。もちろん、結婚相手は、あの第二王子サイラスではない。