独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。
聞き覚えのある声。
あぁ、そういえば前に男の人に襲われそうになったピンチのときも助けてくれたのは……。
「その子、泣いてるね。何してるのかって聞いてんだけど、答えられないの?」
月希先輩だった。
ぜったい誰も来てくれないと思ってたのに。
こんな場面で登場してくるなんて、少女漫画なら間違いなく王子様だよ。
……って、そんなこと今はどうでもよくて。
「ひ、久城くん……!いや、えっとこれはこの子が勝手に泣き出しただけで!」
月希先輩が現れた途端、わかりやすいくらい先輩たちみんな慌ててわたしを囲うのをやめた。
「へぇ……勝手に泣き出したの?」
「そ、そうなの!わたしたちが忠告ってことで、いろいろ教えてあげたら急に泣き出しちゃって!そんなきつい言い方してないのに!」
月希先輩にバレないように必死にアピールして、わたしにはぜったい何も喋るなって目で睨んでる。