強引なキミに振り回された結果、恋に落ちてしまいました。
「……ありがとう」
シフトの書かれたA 4サイズの紙が前から順番に回されてくる。
わたしは最後にそれを受け取った。
「だいたい希望通りにしたけど、これが一番最善策だからよろしく!」
「明日から2日間楽しもうな!」
学校祭委員の2人の掛け声に「おーっ!」と盛り上がるクラスメイトたち。
そんなノリについていけないまま、渡されたばかりのシフト表に目を通す。
わたしは……前半か。
朝だから人も少なくて楽かもしれない。
前半の枠の中に自分の名前を見つけて、そんなこと思う。
念のためと後半を確認して、わたしは固まった。
「……え?」
何かのミスだろうか。
後半にもわたしの名前が入ってる。
被ってしまってるのに気がつかなかった?
間違いを伝えるために解散後、すぐに学校祭委員の子の元へと向かった。