強引なキミに振り回された結果、恋に落ちてしまいました。



「次、チョコバナナねー」


「ピザクレープおねがーい」



どんどん入ってくる注文。


わたしたちのクラスでは甘くないご飯系のクレープも作っている。


中には甘いものが苦手な人もいるからって、メニューの中に入れることにしたみたい。


温かいクレープ生地にピザソースを塗って、ウィンナーとピーマン、たっぷりのチーズを乗せてくるっと巻けばできあがり。



試食もしたけれど、伸びるチーズが絶品のオススメメニュー。


ご飯系のクレープを食べたのは初めてで、甘くないクレープも結構美味しいんだなって見直した。


後半グループとのシフト交代まで、あと1時間を切った。



「ごめん、七瀬さん! いちごとバナナがもうすぐ無くなりそうだから取ってきてくれる?」


「うん、わかった」



ちょうど手の空いていたわたしは仕事を頼まれて家庭科室へと向かった。


こっちの方はお店がないから人があまりいなくてとても静か。


誰もいない家庭科室にそっと入って、冷蔵庫の中を漁る。



……なんか泥棒に入っているみたい。



そんなことを思いながらも頼まれていたいちごとバナナを持って家庭科室を出た。






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