遠い記憶
和也と誠は、プールの方に向き、肩を震わせて笑っていた。

そして、桜を抱っこしたリサが現れた。

桜が「パッパ! だっこ!」

と手を伸ばしながら、庭をヨチヨチ歩きで進んでくる。

「桜ちゃんと、リサちゃんは似合うから許す!
サクラ〜 おじちゃんのとこおいで〜」

「桜! パパが良いよなぁ〜」
でも桜は、キョロキョロし、リサの方へ戻って行った。

「桜〜パパのとこに行かないの?」

「パッパ、ない…ない…」

「優一さん! サングラスと帽子かぶってるから桜が、わからないみたい!」

優一は、帽子とサングラスをとった。

「パッパ! らっこて!」

「パパ、抱っこして〜だな!こんな時期が1番可愛いよなぁ〜」

「確かに! 最近、真緒《まお》なんかさ〜
パパ!〇〇しないとダメよ!とか叱られるんだよな。」
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