【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
「引き留めて悪かったな! 俺、困ってる奴はほっとけねぇんだわ! じゃあなーー!!」


車の窓から手をぶんぶん振りながら、矢坂は消えていった。


これでなんの話かわかる奴いるのか?

俺を困らせてんのはお前だろ……。

こんなことになるなら、わけのわかんねー税金の150円払って帰ってればよかった。


* * *


そんなことがバレンタインのあとにあったとか、


「──律くん、教えてくれるの!?」


お前に言えるわけないだろ……。


「いつか話す。それじゃダメ?」


「え……と。うん! いつかでもいいよ! 律くんがいつかって言うならそうする!」


「待てんの?」


芽衣がやけに素直だ。

ついさっきまで「教えて」って駄々こねてたのに。
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