【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
「待てるよ! あっ、でも……」
「でも?」
「卒業するまでには……教えてほしい……かも」
肩を縮めて口ごもる芽衣を見てたら、意地の悪いことが浮かんでくる。
そんなこと口にしたらお前はどんな顔すんの?
「卒業したあとならいいよ」
「そ、そんなぁ! かなり先だよ!?」
今度は飛びつくように俺に身体を擦り寄せてきた。
芽衣の髪からシャンプーの香りがする。
どこまでも無自覚で、タチが悪い。
「それって、卒業してどれくら──」
「結婚したあとでいい?」
「……っ!?」
芽衣の肩を抱き寄せてそう言えば、借りてきた猫みたいに大人しくなる。
お前が可愛いことするせいで、俺が溜め息つきすぎて酸欠になったらどうしてくれんの?