あなたの願い、残酷に叶えます。
ゆらりと右手が持ち上げられる。


充男と同じように絞殺されるんだろうか?


そう思った、次の瞬間だった。


女が右手を素早く真美の頭部へと振り下ろした。


それは、ほんの、一瞬の出来事。


パンッ!


と、スイカ割りの時のような音が聞こえてきたかと思うと、真美の頭部が真っ二つに割れていた。


首から上に2つに割れた頭が乗っかっている。


真美はまだ自分が死んだことに気がついていないのか、ドアをノックし続けている。


死ぬ直前まで行っていた行為を何度か繰り返した真美は、ようやくドサリと音を立てて崩れおちたのだった。
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