南の島のクリスマス(十年目のラブレター)
 わたしが目覚めたのは次の日の夜明け前。アタシの准への気持ちも夕べの悪夢のような悲しい現実も


      まだ夜明け前ーーー。


それでも…チーフみたいになりたいと思った。



  隣にはチーフが穏やかな寝顔で眠っていた。
   起こさないようにソーっと布団を出て
  備え付けのコーヒーを()れていると
       後ろで声がした。



「おはよ。」
「あ、チーフ。おはようございます。」


まだ半分しか開いてない目を(こす)りながら微笑むチーフ。


「どう眠れた?」
それでもわたしを気遣(きづか)ってくれる。

「はい…コーヒー飲みます?」


「じゃあ貰おうかな。」
ボサボサの頭のまま満面の笑みでわたしにピースして見せるチーフ。


「はいっ!」
とわたしも満面の笑みで返す。

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