堕天使系兄の攻略方法。
「あいつは彼女じゃないよ」
「…え、そうなの…?じゃあ友達?」
「…それも違うかな」
もちろんこのことは誰にも言うつもりは無いけど、私だって一応は高校生だ。
恋愛や彼氏とか…。
興味ないことはないし、高校に入れば自然と出来ると期待してて。
まぁそんな甘い世の中ではないと思い知ったからこそ、未だにそーいうものを手にしたことがないわけで。
「なにそれよくわかんない…」
「…わかんなくていいよ、お前は」
悲しげな瞳だった。
チラッと動かした視線の先、伏し目がちな二重ライン。
スゥッと形の良い高い鼻。
サラサラ靡く前髪の隙間から覗いた表情は、どこか寂しさが募っているように見えた。
「だってお前ウサギパンツじゃん」
「なっ…!!」
「いやあれは無いよ本当。すごいよ、もうね、お前には1ミリもそそられなさ過ぎて俺もびっくりしてるよ」
もう忘れてくれてると思ったのに…!!
それか墓場まで持って行ってと!
2度と話題に出さないでほしいのに!あの黒歴史はっ!!
ニヤッと意地悪に見つめてくる兄に穴があったら埋まりたい思いだった。