もふもふになっちゃった私ののんびり生活
あの、うっかり魔物らしき恐ろしい獣たちの戦闘を目撃してしまってからは、しばらくビクビクしながら大木の周囲でだけ食べ物を探していた。
あの結界のような幕のことは気になるが、今は探索もままならないのでとりあえず近寄らないようにし、今はのんびりと生活し飢えないことのみ注視して暮らしていた。
その食べ物探しの探索の結果、私はある程度は食べられる物かどうかを判別できるらしいということが判明した。
それは大木の裏、じめじめした場所でキノコを見つけた時、キノコには毒がある物があるから食べない方がいいか、とじーっと観察していた時に、ふいにこのキノコには毒はなさそうだと思ったのだ。
不思議に思った私は、その周囲でまた別のキノコを見つけ、またじーっと観察した。すると今度はこれを食べたら死ぬ!と何故だか分かったので、恐らく獣の本能で判別しているのでは?と判断した。
その後も落ちていた木の実や食べられそうな芋などもあちこちで発見し、その日の気分で食べる物を選んでいる。