【完】イミテーション・シンデレラ

「そうなんですかあ、本当に岬さんと大滝さんって仲良しなんですねぇ」

「岬とは結構長い付き合いだからね。」

「そうそう!昴は私の元カレと事務所が一緒で、昔っから付き合いがあるの!
知ってる?姫岡真央。 あいつと昔付き合っていて、その関係で昴ともしょーがなく仲良くしてるって訳」

何をうっかりペラってしまっているんだ。
わざわざ真央の名前を出す必要はない。
けれど昴と仲良くしている理由に信憑性を持たせるため、必死だった。

「えぇ、岬さんって姫岡さんと付き合ってたんですか?!
すっごーい!勿論知ってますよ。スーパースターじゃないですかぁ、
すっごぉーい!」

ああ、墓穴。

ちらりと昴の表情を見ていたら、何故かいつものようには笑っていなかった。
…昴?

けれども直ぐにころりと表情を変えて、梨々花ににこりと笑う。
…気のせいよね。

「何で別れちゃったんですかぁー?
確かにすっごくお似合いかも…。」

「ま、真央には婚約者がいるからね」

え、笑顔が引きつるー!

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