【完】イミテーション・シンデレラ

「そういえばワイドショーでやってましたね。 一般人の方と来春結婚予定とか…。
えぇー…岬さんとの方がお似合いなのにぃ。
ねぇ、大滝さん?」

「そう?真央の性格に岬は合わないと思うけど。」

ぴしゃりと言い放つ。 笑っているけれど、冷たい言い方だった。

別に今更真央とお似合いだとは思われたくないけれど、私が昔ずっと真央の事を好きだと知っていて、そんな言い方ないじゃない。

「そんな事ないですよぉー…。めっちゃお似合いだし、理想的なカップルなのに~」

「真央も岬もガキ臭い所あるからさ。」

え、何を笑顔でさらりとディスってくれちゃってるの?
ガキ臭い所って何?!

何で私と真央を同列で扱うのよ。私は真央程天邪鬼な性格じゃないわよ!
マジでムカつくんだけど。

「そうかなあー。あ、大滝さんはどんな女の子がタイプですかぁ?」

梨々花め。結構積極的に行くじゃないの。
いつもは人見知りだけど、好きになったら案外積極的な子なのね。

昔から引っ込み思案で自分から前に出るのは得意じゃなかったけれど、いざという時はバシッと決める女だ。

案外昴の事もガチで本気なのかもしれない。 梨々花に本気を出されたら、私は……。

< 112 / 265 >

この作品をシェア

pagetop