【完】イミテーション・シンデレラ

誠実ぶってるけれど、そいつはセフレを作ってしまうような悪魔みたいな男よ。
お願いだから梨々花目を覚まして!

まあ、そのセフレが自分な訳だから全然笑えない話ではあるんだけど。
けれど、何故かポーっとした顔をして、梨々花は昴を見つめている。

「大滝さんってイメージ通り、誠実なんですね」

ッ…!どんなイメージよッ?! こいつは見た目通り軽くて遊び人だけど?!
突っ込みたいけれど、突っ込めない。

「あ、そろそろ時間だ。 じゃあ、岬さん私行きますね。 また連絡します…!
大滝さんも、ウェディングショーも年明けのドラマもよろしくお願いします!」

「おっけー、また連絡するね」

「はあい!」

そう言って、梨々花は楽屋から出て行った。
聞き逃さなかった。

年明けのドラマ?とは。
また連絡する?何それって既に連絡先は交換済みってか?

私協力する必要ないじゃん。勝手によろしくやってんじゃん!

ぶすっと昴から背中を向けると、こちらの顔を覗き込むように体を寄せる。 …な、何よ!何なのよ!

再びくるりと背中を向けて昴に訊ねる。

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