【完】イミテーション・シンデレラ
「まあ、いっか。
もしかして同じアイドルとか?!」
「まさか……私アイドルとは絶対に付き合えないわ…」
その言葉にわざとらしくずーんと落ち込むように類くんは肩を落とした。
けれど直ぐに顔を上げて、私の話に興味津々のようだ。
「確かにアイドル同士ってちょっとキツイよねぇ~…。 俺の場合ファンにバレたら彼女の方がフルボッコにされちゃうもん。
でも堂々と彼女を庇えないから、きつい…
じゃあ、俳優さん…とか?」
「ゴホッ…ゲホッ」
今度は飲んでいたテキーラが喉に詰まる。
つーか何でこんなに不味いのよ?!不味いくせに喉はぴりぴりと焼けるように熱い。
頭もくらくらとしてきた。天井が回っているような気がする。
「岬ちゃん分かりやすいなぁ…。 じゃあ、やっぱりあの噂ってマジな訳?
岬ちゃんが大滝さんと付き合ってるって。
姫岡さんとも仲が良いけど、姫岡さんは婚約の決まってる彼女がいるからなあ」
「何で昴よ!」
「昴とかありえない!」
「誰よ!そんなデマ流した奴!」
「大体昴も私の事なんか全然好きじゃない!」