【完】イミテーション・シンデレラ

「もぉーッ!お母さんもお父さんもおにーちゃんもうっざい!!!
出ていけーッ!!!
ミーハーなのだいっきらい!」

静綺の悲痛の叫びが控え室内に響き渡る。
静綺に怒鳴られた家族は、そそくさと逃げるように控え室を後にする。

「昴さんも、岬さんもごめんね…。
こんな両親と兄で恥ずかしい…。」

「や、俺は楽しいけど。静綺ちゃんお母さんそっくりだね!」

「昴さんまでッ!真央にも言われるのッ。お前は今は痩せてるけど、将来はお母さんみたいになるだろうって。
もぉ嫌だよぉー…つわりは酷いくせに食欲は止まらないし、せっかくの挙式の日だって言うのに顔も浮腫んでるし
何か私アンパンマンみたいじゃない?!」

「そんな事ないよ…可愛いよ」

「うんうん。静綺、今日が1番綺麗だよッ。本当に改めておめでとうね。
結婚と妊娠がダブルでなんておめでたい話じゃないの。
子供どっちか楽しみねぇ~…」

そこまで言うと、サーっと青ざめていく。
どうやらマリッジブルーとマタニティーブルーが同時に来ている様だ。

やれやれ、と言った感じだが静綺とは対称的に真央は浮かれ切っているに違いない。 だって大好きな静綺との子供だもん。

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