【完】イミテーション・シンデレラ
気が付けば、静綺と真央は手を取り合っており、指輪の交換をして
丸い指輪は終わりのないという永遠の約束。
ゆっくりとベールが上げられていく。 誓いのキスと終わる事のない愛。 私もいつか、昴と並んでこんな日を迎えられたら。
それを想像するとやっぱり涙が止まらなかった。 そんな私に呆れることなく、昴は笑顔を送り続けてくれる。
――教会の階段をゆっくりと降りる幸せそうな笑顔は、まるで互いを映すような鏡だった。
「岬、ブーケトス行かなくっていいの?」
少し離れた所で、静綺と真央を見守る。
我こそは、と結婚適齢期であろう静綺の友達たちが集まっている。
その団体に紛れてブーケを取り合う勇気はまだまだ出ない。 それに花嫁のブーケを受け取れなくっても…
ちらりと昴へと視線を移す。
「ん?」
惚けているのか、何なのか、昴は普段通りっちゃー普段通り。
「別に~…私だってそう簡単に結婚出来るなんて思っちゃいないもん」