【完】イミテーション・シンデレラ
少し拗ねた口ぶりで、再び静綺たちの方を向くと
ブーケを手にし背中を向ける静綺とばっちりと目が合ってしまった。
真央に何やら耳打ちをして、満面の笑顔で静綺が「岬さんッ!」と言った。
大きく腕を掲げた静綺の白いブーケが、花束を受け取ろうとする女の子たちよりずっと先へと飛んでいく。
そして私の手の中に舞い落ちる。
「うわぁー…受け取っちゃった…」
「次の花嫁は、岬だね」
他人事のように隣で昴が言う。
花束に顔を埋めて、不安げ表情をすると、そのブーケを手に取り周りから隠すように私の唇へキスを落とす。
「~~~ッ!」
「そんな不安そうな顔をしなくっても大丈夫。
岬の事待たせないよ。 そんな遠い未来の話じゃない。
真央たちよりもっと素敵な式を挙げよう」
「調子良いの~~~ッ!!
全くいつになる事やら~~」