東京ヴァルハラ異聞録
桜井がそう言い、俺はバベルの塔を見上げて口を開いた。
「大切な人がこの街で死にました。それはきっと俺だけじゃなくて、多くの人達が経験した事だと思います。でも、バベルの塔の頂上に行けば、願いが叶うって言われています。だから、俺は頂上を目指したい。この街で命を落とした人達と共に、元の世界に帰りたい。それが俺の願いです」
俺の言葉は、どれだけ桜井達に届いただろう。
そんな噂を信じているのかという反論は、耳にタコが出来るほど聞いたけど、何を言われようと俺はこの意見を変えるつもりはない。
「そう……大切な人を。わかります。出来るなら、私も皆と一緒に元の世界に戻りたい」
想像していたよりも、あっさりと理解してくれたみたいだ。
「桜井さん、意外と乙女なんだよな。こういう話に弱いんだ」
光輝が茶化すように言うと、桜井はギロリと睨み付ける。
「それで、どうして私達の力まで求めているの?黒井を倒すほどの力があれば、あなた達だけでも行けるでしょうに」
「それについては私が説明しよう。バベルの塔に挑む者だけではなく、街にポーン達を入れないように戦う者達も必要になるからだ。現在、両国のポーン達は数を増している。今に街に溢れるだろう。バベルの塔に挑んでいる者達の為に、キングを破壊されない為に、ポーン達を抑える為に戦わねばならん」
「大切な人がこの街で死にました。それはきっと俺だけじゃなくて、多くの人達が経験した事だと思います。でも、バベルの塔の頂上に行けば、願いが叶うって言われています。だから、俺は頂上を目指したい。この街で命を落とした人達と共に、元の世界に帰りたい。それが俺の願いです」
俺の言葉は、どれだけ桜井達に届いただろう。
そんな噂を信じているのかという反論は、耳にタコが出来るほど聞いたけど、何を言われようと俺はこの意見を変えるつもりはない。
「そう……大切な人を。わかります。出来るなら、私も皆と一緒に元の世界に戻りたい」
想像していたよりも、あっさりと理解してくれたみたいだ。
「桜井さん、意外と乙女なんだよな。こういう話に弱いんだ」
光輝が茶化すように言うと、桜井はギロリと睨み付ける。
「それで、どうして私達の力まで求めているの?黒井を倒すほどの力があれば、あなた達だけでも行けるでしょうに」
「それについては私が説明しよう。バベルの塔に挑む者だけではなく、街にポーン達を入れないように戦う者達も必要になるからだ。現在、両国のポーン達は数を増している。今に街に溢れるだろう。バベルの塔に挑んでいる者達の為に、キングを破壊されない為に、ポーン達を抑える為に戦わねばならん」