東京ヴァルハラ異聞録
「……それに気付いていながら、どうして私達を殺そうとするの!?わかるでしょ!南軍が落ちて、私達の安住の地はなくなったの!西軍に来るしかないのよ!」
その気持ちはわからなくもない。
月影は自分の考えを曲げる気はなかったが、相手の意見を聞くという余裕は持ち合わせているつもりだった。
「気持ちはわかります。ですが、あなた方は安住の地を手に入れる為に、話し合いではなく戦う道を選んだ。それは私には容認出来る事ではありませんから。ここで、止めさせて頂きます」
同情して通してしまえば、一体何をするかわからない。
自分なら仮に襲われても対処出来るだろうけれど、今、全滅したみたいに自分の部下はあっという間にやられてしまうだろうから。
隙を見せるのは愚かな事。
そして、どんな過酷な状況でも諦めずに勝機を探る。
それが、昴から学んだ戦いの姿勢だった。
「……強いのね。でも、あなたを倒さないと先に進めないという事はわかりました。だから、もうこちらの要求を言うのはやめます。この街らしく、力ずくで奪い取れば良いのだから」
朝倉はもとよりそのつもりだったが、少しでも月影を揺さぶる事が出来たらという目論見は外れ、武器を構えた。
その気持ちはわからなくもない。
月影は自分の考えを曲げる気はなかったが、相手の意見を聞くという余裕は持ち合わせているつもりだった。
「気持ちはわかります。ですが、あなた方は安住の地を手に入れる為に、話し合いではなく戦う道を選んだ。それは私には容認出来る事ではありませんから。ここで、止めさせて頂きます」
同情して通してしまえば、一体何をするかわからない。
自分なら仮に襲われても対処出来るだろうけれど、今、全滅したみたいに自分の部下はあっという間にやられてしまうだろうから。
隙を見せるのは愚かな事。
そして、どんな過酷な状況でも諦めずに勝機を探る。
それが、昴から学んだ戦いの姿勢だった。
「……強いのね。でも、あなたを倒さないと先に進めないという事はわかりました。だから、もうこちらの要求を言うのはやめます。この街らしく、力ずくで奪い取れば良いのだから」
朝倉はもとよりそのつもりだったが、少しでも月影を揺さぶる事が出来たらという目論見は外れ、武器を構えた。