東京ヴァルハラ異聞録
「あっちの方から……感じる。暖かい感覚だよ」
最近、こういう感じ方をする人が何人かいるというのを、大塚は独自のネットワークで掴んではいた。
だが、実際に見た事はなかったし、自身が感じ取れないものをどう説明すれば良いかもわからなかったから、特に深くは考えていなかった。
目の前で、実際に川本が言うまでは。
「……川本さん。もしもそれが昴くんだと思うなら、こちらから呼び掛けてください。川本さんの呼び掛けに、昴くんも気付いてくれるかもしれません」
「わ、私の呼び掛けに?って、どうすれば良いんだ?強く思ってみるとか?」
照れながらそう言って、目を閉じて念じ始めた川本。
それで良いかどうかもわからない中で、川本が目を開けた時だった。
眼前に矢が迫り、川本の目を貫こうとしていたのだ。
しかし、大塚の三節棍が下からそれを弾く。
「……どうやら、嫌な相手が先に現れてしまったみたいですね。彼らに見覚えはありますよね?」
温厚な大塚が、矢を放った人物を見てそう呟いた。
「忘れるもんか。三宅の腰巾着だろ。あの時の恨みを晴らしてやるよ。マスター、止めるんじゃないよ」
最近、こういう感じ方をする人が何人かいるというのを、大塚は独自のネットワークで掴んではいた。
だが、実際に見た事はなかったし、自身が感じ取れないものをどう説明すれば良いかもわからなかったから、特に深くは考えていなかった。
目の前で、実際に川本が言うまでは。
「……川本さん。もしもそれが昴くんだと思うなら、こちらから呼び掛けてください。川本さんの呼び掛けに、昴くんも気付いてくれるかもしれません」
「わ、私の呼び掛けに?って、どうすれば良いんだ?強く思ってみるとか?」
照れながらそう言って、目を閉じて念じ始めた川本。
それで良いかどうかもわからない中で、川本が目を開けた時だった。
眼前に矢が迫り、川本の目を貫こうとしていたのだ。
しかし、大塚の三節棍が下からそれを弾く。
「……どうやら、嫌な相手が先に現れてしまったみたいですね。彼らに見覚えはありますよね?」
温厚な大塚が、矢を放った人物を見てそう呟いた。
「忘れるもんか。三宅の腰巾着だろ。あの時の恨みを晴らしてやるよ。マスター、止めるんじゃないよ」