東京ヴァルハラ異聞録
~小伝馬町~
「はぁ……はぁ……まさか、これほどとは」
朝倉の攻撃を凌ぎ続けていた月影だったが、あまりの手数の多さに防戦一方で、一切攻撃に転じる事は出来なかった。
近接戦闘用の武器なのに、投げれば無数の矢に、突けば無数の刃に変化する特殊な武器に、為す術もなかったのだ。
「それでもさすがじゃない。聖遺物の剣……たった一本で、無数の武器を相手にここまで防ぐなんて」
朝倉の言葉と表情に余裕はない。
むしろ、焦りが見える。
それもそのはず、今までの戦いで、ここまで攻撃を防がれた事など、朝倉はなかったのだから。
優位に立っているはずなのに攻めきれないという状況が、朝倉を無意識に追い詰めていた。
「どれだけでも防いで見せるわ!ここを通すわけには……」
ジュワユースを胸の前で立て、そこまで言った時だった。
月影は、奇妙な感覚に包まれた。
色んな思念が入り乱れたような、だけど決して嫌なものではないという不思議な感覚。
「……何?この感覚。何かが……来る!」
強く感じたわけではないが、そうだという確証がある。
「何が来ると言うの?時間稼ぎのつもりなら……」
そう、朝倉が言った時、ビルの屋上から飛び降りる影があった。
「はぁ……はぁ……まさか、これほどとは」
朝倉の攻撃を凌ぎ続けていた月影だったが、あまりの手数の多さに防戦一方で、一切攻撃に転じる事は出来なかった。
近接戦闘用の武器なのに、投げれば無数の矢に、突けば無数の刃に変化する特殊な武器に、為す術もなかったのだ。
「それでもさすがじゃない。聖遺物の剣……たった一本で、無数の武器を相手にここまで防ぐなんて」
朝倉の言葉と表情に余裕はない。
むしろ、焦りが見える。
それもそのはず、今までの戦いで、ここまで攻撃を防がれた事など、朝倉はなかったのだから。
優位に立っているはずなのに攻めきれないという状況が、朝倉を無意識に追い詰めていた。
「どれだけでも防いで見せるわ!ここを通すわけには……」
ジュワユースを胸の前で立て、そこまで言った時だった。
月影は、奇妙な感覚に包まれた。
色んな思念が入り乱れたような、だけど決して嫌なものではないという不思議な感覚。
「……何?この感覚。何かが……来る!」
強く感じたわけではないが、そうだという確証がある。
「何が来ると言うの?時間稼ぎのつもりなら……」
そう、朝倉が言った時、ビルの屋上から飛び降りる影があった。