東京ヴァルハラ異聞録
「こりゃあ……交渉決裂かな?同軍の人間が説得出来ないんじゃあ、俺達がやったって無意味だろうからね。こういう相手には、力ずくで教えるしかないか」


月影の横に並び、ショットガンを取り出した名鳥。


「本当に……結城昴の仲間なんですね?信じても良いのですか?」


「月影ちゃんが、俺達を敵と思わなければね。面倒でしょ?この状況で三つ巴とかさ」


「ええ……あなた達が味方だと言うなら心強く思います」


昴の名を出しただけで、月影から敵対心を取り除く事が出来た。


同じ軍とはいえ、なかなかやるじゃないかと名鳥は笑った。


「南軍の人達を守りたいという想いはわかります!でも、どうして元を断つという考えに至らないんですか!?そうすれば南軍だけでなく、この街に住む人皆を守れるかもしれないのに!!」


「うるさいっ!!そんな夢物語に付き合って、犠牲を出してたまるか!!私は守る!南軍の人達を!」


首を横に振り、目の前の敵に向かって槍を投げ付けた朝倉。


「気を付けて!!槍が無数の矢に変化します!」


「ははっ、なんて武器だよ」


月影の言う通り、空中で槍が矢へと変化し、名鳥達に襲い掛かった。
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