東京ヴァルハラ異聞録
「そんな事はありえないでしょ!!直前まで命のやり取りをしていた相手と仲間になるなんて!!背中を預ける事なんて出来ない!!」


普通の人間なら、朝倉が言っている事の方が正しいと思うだろう。


だが、ここに集まった人達は、少なからずバベルの塔を目指すという考えに共感した人達。


戦いの中で、自分と考えが同じだと言うことを知り、それに賭ける事を選んだから、共に戦う道を選んだ。


そういう点では、朝倉の考えとは全く異なっていた。


「平行線だな。俺がやるよ。たまにはいいとこ見せないとさ、ただの煙たいオッサンになっちまうからな」


そう言い、ショットガンを担いだ名鳥が前に出た。


「な!戦っていたのは私です!後から来たあなたよりも、私が戦うのが筋でしょう!?」


「月影ちゃん、武器の相性が悪いよ。あの攻撃を防ぎ続けたのは認めるけどね。攻撃に転じられなければ勝てはしないよ。まあ見てなって」


タバコ吸いながら朝倉の前に出た名鳥。


「あー、後ろの人達。どこかに隠れておいた方がいいよ?巻き添え食らっても知らないからね?」


「……私の仲間を気遣うフリ?そんな事をしても、私は考えを曲げるつもりはないから」
< 926 / 1,037 >

この作品をシェア

pagetop