浅葱色と桜色
総司side


少女はそう前置きして


「それでは一句。


梅の花ぁー。一輪咲いても梅は梅ぇー。」


僕はたまらなくなって笑ってしまった。


「なに!君最高!おもしろすぎるよ!」


少女が詠んだ句は、土方さんが豊玉という


名前で俳句を詠んでいる句のひとつだった


から。


「なっ!お前なぜそれを知っている!」


慌てている土方さんを見るのも楽しい。


「だから言ったじゃないですか。私、未来か


ら来たんです。」
< 20 / 24 >

この作品をシェア

pagetop