東京ルミナスピラー
本当に……俺の心を見透かしたように言ってくれる。


だけど、そのおかげで心が少し軽くなったのは事実だ。


これを伝える為に、美空ちゃんは俺を自分の部屋に移動させたのか。


「……なんで僕、こんな話をしてるんだろうね。いつもの僕なら、すぐに服を脱いで一緒にお風呂に入ろうって誘ってさ、ベッドで朝までセックスしてるだろうに」


「お、俺は話だけでも良いんだけどね。その方が苦しまないと言うかなんと言うか……」


てっきり俺は、そう迫られるものとばかり思っていたから、そんなことを考えていないと知って申し訳ない気分になった。


美空ちゃんは誰彼構わずそういうことをする子だと決め付けていたのかもしれない。


それはとても失礼なことで、反省しなければならないな。


「まあ、葵くんが割り切って出来るなら、僕は全然良いんだけどさ。セックスって気持ちいいし楽しいじゃない」


……前言撤回だ馬鹿野郎。


少しでも申し訳ないと思った俺のこの感情を、どうすれば良いか誰か教えてくれ。


「美空ちゃん、そういうこと言わなければ良い話で終わってたのに……」


「なになに? 僕にそんなこと求めるわけ? 良い話なんてキャラじゃないでしょ! 本当に面白いね葵くんは」


何か弄ばれてるような気がするけど、そうだよ、美空ちゃんはこういう人だったよ。

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