東京ルミナスピラー
「レベルは100。どうやらビショップを倒したことで、上限を突破して最高レベルに到達したようです。気を付けてください恵梨香さん」


母さんを心配してか、父さんがPBSを開いて俺をスキャンする。


そうか……あの戦いは。


いや、ここに至るまでの全ての戦いは、今この場所に立つ為に全て繋がっていたんだな。


悲しくて、胸が張り裂けそうになることもあった。


苦しくて、心が壊れてしまいそうになることもあった。


だけどそんな戦いは……この場に立っている俺を作り上げる為に必要だったんだ。


「……行くよ、灯。一緒に元の世界に戻るんだ」


トンファーを持った左手で、胸にあるリングに触れて。


小さくそう呟いた俺は、日本刀を前に腰を落として構えた。


「俺は……俺の名は北条葵! 名鳥順一と明の子供として育てられた! それでも! 高山真治、北条恵梨香。俺は……二人が本当の両親で誇りに思う。産んでくれて……ありがとう」


「強くなった。本当に強くなったな葵。だからこそ、私は負けるわけにはいかない。来い! 『死神』と呼ばれた私の力、貴様に見せてやる!」


母さんが本気の目を俺に向ける。


ヘルメットを放り投げて、クルクルと回転しながらゆっくりと床に向かって落ちる。


そして、ゴツッと音が聞こえた瞬間、俺と母さんのトンファーが交差した。
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