東京ルミナスピラー
俺の言葉の途中で回復をして、その苦痛から逃れた真輝斗だったけれど、涙を流しながら俺を睨み付け、鎖鎌を振り上げた時。


目の前に咲いた真っ赤な花。


ほんの一瞬で散るその花弁は、真輝斗の口から放たれて。


三本の金属の針のような物が、真輝斗の頭部を後ろから貫いたのだ。


「は、はが……」


「お? なんだ? まだ息があんのか? さっさと死ねやガキが。弥生が死んじまったら、テメェなんざなんの価値もねぇだろ」


真輝斗の背後に現れたのは大和田。


俺の目の錯覚か、誰もいない空間から現れたような。


姿を完全に消していたような気がする。


「あ……あがが……」


「あ? なまじしぶといのも考えものだよなあ。あっさり死ねないからなあ」


そう言い、真輝斗の頭部に刺した鉤爪のような武器を、真輝斗の中で反時計回りに回して行く。


メキメキ、バキバキと音を立てながら骨が砕け、肉が裂けて。


苦しそうな真輝斗など一切無視して大和田は半笑いで作業を進める。


そして……大和田の左手には、口から上の真輝斗の頭部が掴まれて、高々と掲げられたのだ。


「俺の権力を利用していい思いしてたのは知ってんだよ。虎の威を借る狸ってやつかよ。ん? 豚だったか?」
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