東京ルミナスピラー
鉤爪に触れることなく頭上に振り上げられたトンファー。


これは……まずい!


フェイントの為に止められた右腕が、押し込まれるようにして俺に迫る。


が、それは俺に当たることはなかった。


前に出された大和田の膝を蹴り、更に左の攻撃で押し込まれる力を利用して、後方に飛び退いたから。


ほんの一瞬の攻防だけど、大和田の強さはわかる。


まだ余裕があるかのような、ニヤニヤした顔。


「やっと温まってきたぜ。ここからはフルスロットルで行くぜ!」


「冗談だろ……」


その場でピョンピョンと飛んで、三回目の着地と同時に俺に急接近。


慌ててそれに反応して日本刀を振ったけれど、その時には大和田は俺の背後に回り込んでいた。


なんてスピードだよ!


いきなり背後を取られた!?


この状況では、防御は不可能!


前に飛び出すと同時に、日本刀を振った勢いを利用して振り返る。


だが、大和田は俺の日本刀を両手の爪で挟み込んでニヤリと笑って見せたのだ。


「俺のこの手甲鉤にはこういう使い方もあってよ……ふんっ!」


そして、声を上げると同時に力を込めて、俺の目の前で日本刀の刃を折ったのだ。
< 458 / 1,486 >

この作品をシェア

pagetop