東京ルミナスピラー
鼻が砕かれ、千切れ、大量の血を噴出させて大和田の身体から離れたのだ。


「お前が言ってる女はどこだ! どこにいるか言え!」


「……たかだか鼻を吹っ飛ばしただけで、勝ったとでも思ってんのか?」


鼻があった場所から血を噴き出しながら、大和田の目がギロリと俺を睨み付けた。


油断していなかったというのは事実。


真輝斗と同じように考えて、勝ったと攻撃の手を緩めてしまった。


その一瞬の隙を突いて、大和田の鉤爪が俺の腹部にめり込んだ。


いや、真輝斗と同じように、突き刺さったと言った方がいいかもしらない。


「がはっ!」


「HAHAHA! 形勢逆転だな! 殺したと確認するまで絶対に気を緩めないことだ! そして俺は、どんなに弱いやつでも確実に殺すまでいたぶるのが趣味だからよ……油断するとか考えるんじゃないぜ!」


言葉通り、俺の腹部に突き刺さった鉤爪をグリグリと捻る。


そのあまりの激痛に、気を失ってしまいそうになるけど……この街がそうさせているのか、失神することも出来ない!


内臓をえぐられて、何かが喉の奥から逆流しているのがわかる。


口を突いて出たのは大量の血。


悲鳴の一つも上げられずに、俺は壮絶な苦しみの中にいた。
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