東京ルミナスピラー
「お前ら、まさか2対1で戦おうってのか? 正々堂々って言葉を知らねぇのかクソガキがっ!」


「何百人も用意したやつに言われたくないぜ! どの口が正々堂々とかほざいてんだよ!」


怒鳴りながら宗司が取り出したのはハルベルト。


恐らくそれが、宗司にとって一番扱いやすい武器なのだろう。


俺には、日本刀を折られたからトンファーという選択肢しかないわけだけど。


「宗司、こいつは夕蘭の居場所を知ってるみたいだ。何としてでも聞き出すぞ」


「へぇ。てことは、結局戦わないって選択肢はなかったわけだな」


腕を身体の前でクロスさせて、大和田の出方を窺う。


さっきみたいに飛び込んで、腹を抉られたらたまらない。


こうなってくるとリーチが長い宗司の方が有利だな。


「……どうしたお前ら、口だけで掛かってこないのかよ。お前らが動かねぇなら、こっちから行かせてもらうぜ」


そんなことを考えていると、大和田がそう言って身体をユラッと横に揺らした。


そして次の瞬間。


まるで、何か障害物の裏にでも隠れたかのように、大和田がその姿を消したのだ。


「おいおい……消えちまったぞ!?」


驚いたように宗司が辺りを見回すが、大和田はいなくなったわけじゃない。
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