東京ルミナスピラー
「来たか……煌我、逃げるぞ。あいつは俺達が憎くてたまらないだろうからな。食われてはたまらない」


「やれやれ。制御出来ないモンスターを生み出すのはやめて欲しいもんだね。まあ、そんなわけで。お前達が生きていたらまた会おう。どうやら俺達の道は、いずれ交わるみたいだからね」


そう言うと二人は、隣のビルに飛び移り、この場から去って行った。


「待ちやがれ煌我っ! テメェは許さねぇぞ! 兄貴だろうがなんだろうが、ぶち殺してやる!」


煌我の顔を見て激昂したのか、王我が二人の後を追って移動を始めた。


「あ! 待ちなさい王我! 吹雪さんと僕は煌我達を追います! ここはわたるくんとあやせくんに任せました! 気を付けてください!」


そう言って、ビルの屋上にいた人達は全員、煌我達を追って行ってしまった。


気を付けろと言われても……どう気を付ければいいのか。


「葵、気を抜くなよ。タケさんほどじゃないにしても……こいつ、強いぞ」


ビルの上から飛び降りた影。


ドスンと音を立てて、アスファルトを砕きながら着地したのは……3メートルはあろうかという、巨大な人型の怪物だった。


鬼のような角はなく、人間に近い姿。


少し乳房があることから、この怪物に性別があるのならきっと女性なのだろう。
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