翔ちゃん雨だよ一緒に帰ろ?

「一応飲み会なんですよね?準備とかしなくていいんですか?」


「大丈夫だよ、出会いとか求めて行くわけじゃないから。コンパにルカ君級の男の子がいるなんて思えないし」


実日子さんは台詞の割には大人っぽい苦笑をもう浮かべていた。


「ごめんね、ちぇりこ先生の復帰が嬉しすぎて空気読めてなかったね。美緒ちゃんと女子会したかったけど、バカ弟に譲るかな。あいつのことよろしくね」


じゃあね、って笑顔を残して行っちゃった。

急に部屋がシーンとして考えた。
そういえば翔ちゃん、何してるんだろ。

いつになっても降りてこないし、2階やけに静かだなぁ。
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