ライオン少女は宇宙系男子を落としたい




放課後、図書室で勉強中に、詩恩から青石先輩と小動物くんについて教えてもらった。

彼は水沢透瑠(みずさわ とおる)くんといって、私達と同じ学年。
青石先輩と付き合っているんだそう。



「なぁんだ。てっきりやきもちでも妬いてるのかと思ったよ」

「違うよ。先輩は憧れなだけ。っていうか、友達の彼女を狙うわけねーだろ」



バッサリ答えた詩恩は、私が解いた問題の答え合わせを始めた。

丸つけをするペンのこすれる音がリズムよく聞こえる。


これは正答率高そうだ!



「今朝より解けてはいるな」

「よっしゃ! やればできるでしょ?」

「同じところでつまづいてるからちゃんと復習しろよ」

「はーい!」



ノートを開くと、間違えたところにわかりやすく解説が書かれていた。


わざわざ……っていうか、字めっちゃ綺麗!

顔だけじゃなくて字も整ってるだなんて。

あーあ、これでお腹も白いなら完璧なのになぁ。


心の中で呟きながら、教科書を読み始めた彼の横顔を見つめる。

正面のインパクトが強すぎて気づかなかったけど……横顔も肌も綺麗だ。
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