これを愛というのなら
毎晩、疲れた、と帰ってくる梓に。

俺が出来ることは、旨いご飯を作って待ってる事。

それなりに、俺も忙しいけれど。

梓の笑顔が見れるなら、どうってことない。

梓は、毎日ごめんね、って言うけれど。


ほら、今日も。


「疲れたよ…」


おかえり。


俺が作った、ご飯を食べながら。


「美味しい!」


この笑顔が、最高に嬉しい。


食べ終われば、洗い物するよ、と言いながら、毎晩してくれるのは。

梓なりの、お礼なんだと、してもらってるけど、本当ならしてほしくない。



お風呂に入れば、半分寝てる梓。

すっかり髪を乾かすのも、両腕に抱いてベッドに連れて行くのも俺の役目。


そして、ベッドに入れば。


今日ね。と、話し始める話を聞いたり。

愚痴を聞いたり。

それも、苦にはならないから、毎晩聞いて。

必要なら、俺なりのアドバイスをして。


眠そうな梓が欲しがるだけの、キスをして。

いつの間にか寝てる梓が愛おしい。

頭を撫でながら、暫く眺めている事が、すげぇ幸せだと思う。


今までの人生で、これほど幸せだと思った事が、あったんだろうか。


もし、あったにせよ。


願わくば、この幸せが。

俺の生涯、ずっと続きますように。

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