これを愛というのなら
いよいよ、オープンの日を迎えて。

少しだけ梓も落ち着いたのか、帰りも早くなってきた。


そして、料理教室の前夜ーーー。


「蓮…?久しぶりに…抱いて?」


珍しく、梓から誘われたら…断る理由がないだろ。


いつになく、キスをねだり、甘えてきて、

俺のTシャツも脱がされて。



「梓?どうした?」


梓が欲しがるだけのキスをしている合間に、そう訊くと。


「明日、私…普通で居られるかな?」


あぁ……やっぱり。

早織さんのことか。


「大丈夫だ。俺がついてる。早めに行くから心配するな」


頭を撫でて、宥めるように言うと、笑顔になって。


蓮?


「キスマーク付けられるのいや?」


たしか、前に言ったな。

背中の傷はいいけど、キスマークは嫌だって。

隠すのが面倒くさい、って理由なだけで。


「梓ならいいよ。もう社内でも公認だし、隠す理由もない。好きなだけどうぞ」


うん、と頷いた梓が。

俺の首筋に、キスをして。

一瞬の痛みが、首筋に残った。

満足気に、そこに触れる梓の指。

背中と同じように、首筋が弱い俺は……触れられただけで、反応してしまう。


「…梓…首筋は…ダメだ…」


「弱いんだ?」


「あぁ……背中よりな」


だったら、と。

完全に、起ち上がってない俺のアレに、下着の上から触れて。


してもいい?

いいよ。


下着を脱がせて、キスをされ。

口に咥えて、舐め上げられて。

梓の後頭部を撫でながら、吐息が漏れる。


やべぇな……これ。

すっげぇ……気持ちいい。


「…梓…そろそろ…呑むなよ…っ」


うん、咥えたまま梓が、頷いたと同時に。

梓の口の中に、流し込んだ液体。

サイドテーブルに置いてある、ティッシュを渡すと。

口の端から漏れた液体を、梓が指で掬って、ティッシュを受け取ると。


「…呑んじゃった」


溜め息が出たけど、

初めてかもしれねぇな…呑まれたの。


「呑むなって…言っただろ?」


「いいよ。蓮のだから」


恥ずかしそうに言って、赤い顔。

可愛いすぎだろ。


「なぁ?梓にも、つけていいか?」


首筋を指で触れながら言うと。

だめっ!

俺の手を掴んで。


「蓮は、コック服で隠れるかもしれないけど…私は隠しようがないもん!」


ふーん……だったら。


「首じゃなかったらいいんだな?」


恥ずかしそうに、いいよ、と言う梓のTシャツを脱がせて。

下着を脱がせて、ベッドに組み敷いて。

首筋から鎖骨に、キスをして。

胸を手で包み込んで、尖った部分を指で弄びながら、

綺麗な梓の白い肌に、紅い跡を残す。

1つじゃなく、いくつも。


その度に、艶っぽい声を出す梓が可愛くて。

梓の足に、足を絡めて。

胸を愛撫しながら、下着を脱がせて。

梓の蕩けた場所を触れただけで、指先は簡単に呑み込まれる。


「…っ…ぁ…んっ…れっ…んっ…」


「梓……蕩けすぎ……」



あっさりと中指を呑み込んで、梓の敏感な場所を刺激すると。

さらに、甘い声を出されたらな。


「一回……達けよ…」


胸の尖った部分を、口に含んで舌で転がしながら。

刺激すると、梓の身体から力が抜けて。

肩で息をする。


頭を撫でると、もっと…と。

その、もっとは……


「もう一回、指で達くか?それとも…俺が欲しい?」


耳元で囁くと、蓮が欲しい。

梓から唇を重ねられて。

潤んだ、艶っぽい瞳で見上げられると……俺は弱い。


だから………


「たっぷりと…可愛がって…欲しいだけをやるよ…」


身体を一つに繋げると。

まだ蕩けた場所は、すぐに俺を呑み込んで。

梓が、首に腕を回して。

キスをねだられる。


梓が欲しがるだけ、梓の敏感な場所を刺激すると。

俺もさすがに、もたなくなってくる。


はじめて、梓を抱いた時から気付いていた。

一番感じる場所が同じだってこと。

素肌で抱き合っただけで、肌が馴染むこと。

今まで、感じたことのない快感に、止まることなく襲われること。



「…梓…もう…煽るな…俺がもたなくなる…」


「…っ…んっ…やだっ…もっと…」


この、ねだり方が…すっげぇ可愛いくて、俺を高ぶらせること。

そして、梓も高ぶってくると、背中に爪をたてて、傷を遺されること。

うっ……と、声を出してしまっても、お構いなしに俺を求めてくること。


こんな、五感を刺激される感覚は……はじめてで。

梓以外とは、もう無理だ。

この先も……ずっと。
< 113 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop